冷え性を改善する食べ物とは!? ◯◯を食べて冷え性対策
体を温めるさまざまな食材
そもそも、食べると体は栄養素を分解します。その際、一部が熱として消費され代謝があがるので、体温は上昇します。
熱の材料となるのは、タンパク質、炭水化物、脂質です。
中でも脂質は、体を素早く温められる優れものです。たとえば、カナダ北部などの氷雪地帯に住むイヌイットは、世界で最も脂質を摂取する民族。
厳しい寒さを凌ぐために、アザラシやイルカなどの生肉をたっぷり食べています。ほかにも、ロシアなどの寒い地域には、油分をたっぷり使った料理が多く存在します。
そのほか、タンパク質は熱を生み出す筋肉を作り、炭水化物に含まれる糖質は、体温を維持する役割を果たします。
とはいえ、食べすぎは肥満のもと。
脂質やタンパク質、炭水化物の摂りすぎは、高脂血症や動脈硬化などの生活習慣病につながってしまいます。
また、タンパク質を摂りすぎると腎臓に負担をかけ、炭水化物を摂りすぎると糖尿病を引き起こすこともあります。
体を温めたいからといって、これらの食べ物をやみくもに食べればよいというわけではないのです。
健康を損ねず、温まりやすい体をつくるためには、以下のような食材を食事に取り入れるとよいでしょう。
○しょうが
体を温める作用がとても強いしょうが。辛味成分である「ジンゲロン」や「ショウガオール」に発汗作用があります。
○ねぎ
ねぎ特有の香気成分「アリシン」には、血行をよくして体を温める作用があります。また、葉の部分にはカロチン、茎の部分にはビタミンCが含まれ、風邪の予防にも効果があります。
○根菜
根菜はほかの野菜に比べて水分が少なく、ビタミンEや鉄などのミネラルをたっぷり含んでいます。ビタミンEは血行を促進する栄養素、ミネラルは体がタンパク質を活用するために必要な栄養素です。
そのほか、シナモンやこしょう、味噌といった調味料にも体を温める効果があるといわれています。また、寒い地方で育った作物(りんご、鮭など)が体を温めやすいという説もあります。