水虫の原因である白癬菌(はくせんきん)はカビの一種です。もともとは土のなかに住んでいましたが、進化して人の皮膚の最外層の角質の成分であるケラチンを栄養として繁殖するようになりました。ヒトの皮膚に白癬をつくる原因菌は十数種類。うち、日本では5~6種が知られています。 |
では、なぜ白癬菌が病気を起こし、水虫になるのでしょうか?
通常風邪やインフルエンザなどウイルス性の病気であれば、電車や会社などで病気の人と一緒にいる時にうつることもあります。しかし、水虫の場合は水虫の人と接したからといって水虫になる訳ではありません。
水虫の原因は、白癬菌と接してかつその菌が長い期間皮膚に潜伏していることによるものであり、普通、白癬菌は表に出てこないのです。ところが、靴を長時間履いたり、激しいスポーツをしたりなど白癬菌にとって好ましい“高温多湿”という環境が整った時に、菌が増殖をし始め、水疱ができるなど症状がでてくるのです。