水虫を知る
水虫とは
水虫ってなあに?
水虫の原因である「水虫菌」、その実態は白癬菌(はくせんきん)というカビの一種です。もともとは土のなかに住んでいましたが、進化して人の皮膚の最外層の成分であるケラチンを栄養として繁殖するようになりました。ヒトの皮膚に白癬をつくる原因菌は十数種類。うち、日本では5~6種が知られています。
水虫発生のメカニズム
では、なぜ白癬菌が病気を起こし、水虫になるのでしょうか?
通常風邪やインフルエンザなどウイルス性の病気であれば、電車や会社などで病気の人と一緒にいる時にうつることもあります。しかし、水虫の場合は水虫の人と接したからといって水虫になる訳ではありません。
水虫の原因は、白癬菌と接してかつその菌が長い期間皮膚に潜伏していることによるものであり、普通、白癬菌は表に出てこないのです。ところが、靴を長時間履いたり、激しいスポーツをしたりなど白癬菌にとって好ましい“高温多湿”という環境が整った時に、菌が増殖をし始め、水疱ができるなど症状がでてくるのです。
水虫は治らない?
最近では新薬の開発がめざましく、きちんと治療すれば治癒率はかなり高くなっています。治療のコツは「根気と本気」。薬を使い始めて約1ヵ月すると、症状の80%は治ってしまいますが、それは水虫が死滅したのではなく、活動を停止しただけ。症状がなくなったあとも1ヵ月間は根気よく使い続けましょう。また医師の指導の下、健康な皮膚と入れ代わる期間使い続けることなどもあります。専門医のサポートを受けたほうがより確実な治癒が望めます。
カビが原因でおこる
水虫に似た病気もあります
カビが原因でおこる皮膚病は水虫のほかにも非常にたくさんあります。なかでも水虫とまったく同じような症状を示し、間違いやすいものもあります。素人判断で水虫薬を使っていると、かえって菌の力を強くし、悪化させる原因になりますので、病院で診断を受け、正しく治療しましょう。
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