Hisamitsu®

水虫を治す

水虫の診断方法

菌をみつけて診断

診断法としてもっともポピュラーなのが「KOH検鏡法」です。

  1. 小さなハサミやメスで白癬菌がいそうな患部の皮膚を少量はがします。
  2. 採取したものをスライドガラスにのせてカバーのガラスをかぶせます。
  3. 20%の水酸化カリウム(KOH)溶液を2~3滴流し込みます。
  4. 60~70℃で2~3分加熱し、顕微鏡で観察します。

白癬菌の特徴は、糸状の長い菌糸が伸びており、ところどころ竹の節のような隔壁があります。これが数珠のようにつながっており、ひとつひとつが離れて周囲に飛び散ります。

KOH検鏡法による顕微鏡写真

KOH検鏡法による顕微鏡写真

糸状で、竹の節のような隔壁がある。

培養時の写真

培養所見

水虫トリビア01
手塚治虫の『鉄腕』が
水虫であわや切断!?
第二次世界大戦の末期、軍事修練所で教練を受けていた手塚氏、栄養失調のまましごきに近い教練を受けたために水虫が悪化。あと数日のところであわや両腕切断!という有名なエピソードがあります。
このとき、診察した大阪帝国大学附属病院の医師にひどく感動した手塚氏は医師を目指して医学校に進学した……ということになっていますが、事実はちょっと異なり、医学校に行けば卒業までは徴兵される心配がなく、卒業後も軍医ならば最前線に配属される可能性が低いため、と後に本人が著書で告白しています。ただし、水虫が悪化して両腕にまででき、あわや切断の危機だったことは事実で、のちの『<鉄腕>アトム』誕生どころか、自身の腕を失っていたところだった、ということです。